伊丹の皆様、こんにちは。
9月5日、土曜日ですね。
昨日から降り続く雨の影響で、伊丹市内は少し肌寒い週末となりました。気温と気圧の急激な変化で、お身体の重だるさを感じてはいないでしょうか。
当コラムでは曜日ごとにテーマを変えており、土日はお身体の構造にまつわる「その他の整体テーマ」をお届けしています。
前回、背中や腰の張りの根本原因として「内臓の疲労」を挙げましたが、
本日はさらに一歩踏み込み、
「そもそも内臓が疲れるとはどういう状態なのか?」
「どの臓器が疲れやすく、どんな症状として現れるのか?」
という点について、理学療法士の解剖学的な視点から詳しく解説いたします。
1. そもそも「内臓の疲労」とはどういう状態か?
「内臓が疲労している」と言っても、病院の血液検査やエコー検査で病気として診断されるわけではありません。
医学的な視点で見ると、これは内臓の「機能低下(働きが悪くなっている状態)」を指します。
胃や腸といった内臓も、平滑筋(へいかつきん)と呼ばれる「筋肉」でできています。
私たちが走りすぎると足の筋肉が疲れて硬くなるように、内臓も冷たいものの飲み過ぎやストレスなどで働きすぎると、疲労して血流が悪くなり、ガチガチに硬く重くなってしまいます。
これが「内臓の疲労」の正体です。
2. 現代人が特に疲れやすい「3つの臓器」
日常生活の負担によって、特に疲労を起こしやすい代表的な臓器とその役割をご紹介します。
胃腸(消化器系)
冷たい飲み物や消化の悪い食事、不規則な食生活によって最もダイレクトに疲労します。
特に夏から秋への季節の変わり目は、冷房による冷えも相まって、胃腸の動き(ぜん動運動)が極端に落ちやすくなります。肝臓(代謝・解毒)
「沈黙の臓器」とも呼ばれ、アルコールだけでなく、食品添加物や薬物の解毒、疲労物質の処理などを一手に引き受けています。
精神的なストレスや睡眠不足でもフル稼働するため、現代人の多くが肝臓に過剰な負担を抱えています。腎臓(水分代謝・排泄)
体内の水分量を調節し、老廃物を尿として排出するフィルターの役割を持ちます。
急激な気温の変化や、水分の摂りすぎ(または不足)によって疲労しやすく、機能が落ちると体内の水分バランスが崩れます。
3. 内臓の疲労が引き起こす「意外な症状」
これらの内臓が疲労すると、食欲不振や胃もたれといった直接的な症状だけでなく、神経の反射(内臓ー体性反射)や筋膜の繋がりを通じて、「骨格や筋肉の痛み」として身体に現れます。
胃の疲労: 左側の背中の張り、みぞおちの裏の痛み、左肩の凝り
肝臓の疲労: 右側の背中から腰にかけての重だるさ、右肩の張り
腎臓の疲労: 慢性的な腰痛、朝起きた時の腰の重さ、足の極端なむくみや冷え
「右側の背中ばかりが張る」
「腰の奥が常に重い」
といった左右差のある慢性的な痛みは、単なる筋肉痛ではなく、
特定の臓器からのSOSサインであるケースが非常に多いの
4. 疲労した内臓は「下垂」し、姿勢を崩す
内臓が疲労して血流が滞ると、臓器そのものが物理的に重くなり、重力に負けて本来の位置から下へと落ちてしまいます(内臓下垂)。
内臓は全身を覆うボディースーツである「筋膜(腹膜など)」に包まれて背骨にぶら下がっているため、重くなった内臓が下へ落ちると、身体の前面の筋膜が強く下へと引っ張られます。
すると、身体は前かがみに丸まりやすくなり、その崩れた姿勢を食い止めるために、背中や腰の筋肉が常に強力なブレーキをかけ続けなければなりません。
これが、内臓の疲労が「頑固な姿勢の崩れ」と「マッサージでは治らない背面の痛み」を作り出す構造的なメカニズムです。
5. 「全身調整」で内臓が働きやすい空間を取り戻す
限界を迎えている背中や腰の筋肉を強い指圧で揉みほぐしても、お腹の奥にある内臓の下垂や筋膜の引きつれが解消されなければ、すぐに不調はぶり返してしまいます。
そのため、私がご提供する施術では、理学療法士として15年間培ってきた解剖学の知識をベースに、非常にソフトなタッチの「全身調整」を行っています。
ガチガチに固まった筋肉を無理にほぐすのではなく、潰れてしまった肋骨(胸郭)の動きを広げ、お腹周りの筋膜を繊細な手技で丁寧に解きほぐしていきます。
お身体が安心する優しいアプローチで胸郭や骨盤の構造が整うと、お腹の中に「内臓が本来の働きをするための十分なスペース」が生まれます。
空間が広がれば、内臓は自然と元の位置に引き上がり、血流が再開して疲労が抜けやすくなります。
それに伴って姿勢も起き上がり、背中や腰の無理な負担も消えていくのです。
「たっぷり寝ても疲れが取れない」「どこに行っても背中や腰の痛みが変わらない」とお悩みの方は、年齢や性別を問わず、ぜひ伊丹市の当院へご相談ください。
構造的な根本原因にしっかりと寄り添い、スムーズな日常を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
冷たい雨の週末となりますが、温かいお飲み物で内臓を労りながら、ご無理をなさらずお過ごしください。
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