伊丹の皆様、こんにちは。
本日8月7日、金曜日ですね。
連日厳しい暑さが続いておりますが、1週間のお仕事や家事、本当にお疲れ様でした。
ニュースでは台風の発生や接近が報じられるようになり、いよいよ本格的な台風シーズンを迎えますね。
この時期になると、当院にはこのようなお悩みが増えてきます。
「台風が近づくと、昔に手術した膝がシクシク痛む」
「雨が降る前は、数年前に痛めた腰や肩が必ず重くなる」
気のせいだと思われがちなこの現象ですが、決してオカルトでも気のせいでもありません。
医学や生理学の視点で見ると、
これは「気圧の低下」と体内の「ある物質」が引き起こす、極めて正常な身体の反応なのです。
本日は、理学療法士としての医学的知見と、全身の繋がりを診る「オステオパシー」の視点から、台風と古傷の痛みの意外な関係について分かりやすく解説いたします。
1. 気圧が下がると分泌される「ヒスタミン」の正体
台風は、強大な「低気圧」の塊です。
この低気圧が近づいて周囲の気圧が急激に下がると、私たちの体は「環境が急変している!」と危機感を感じ、自律神経がストレス状態に陥ります。
すると、体内の細胞から「ヒスタミン」という物質が大量に分泌されます。
ヒスタミンと聞くと、花粉症などのアレルギーの原因物質というイメージが強いかもしれませんが、実は「発痛物質(痛みを感じさせる物質)」としての強力な顔も持っています。
気圧が下がることで、体中に痛みの元となるヒスタミンがばら撒かれてしまうのです。
2. なぜ「過去のケガ(古傷)」だけが痛むのか?
では、ヒスタミンが全身に分泌されるのに、なぜ特定の「古傷」だけが痛むのでしょうか。
ここで重要になるのが、オステオパシーの「筋膜の癒着(ゆちゃく)」という視点です。
過去にケガをしたり手術をした場所は、傷口を治そうとする過程で、周囲の筋肉や筋膜がガチガチに固まって分厚くなります。
筋膜が固まっている場所は、血管が圧迫されているため、
極端に血流や体液の巡りが悪くなっています。
つまり、気圧低下によって分泌されたヒスタミンが古傷の周辺に流れ着くと、
血流が悪いせいでそこから洗い流されず、一箇所にドンッと溜まり続けてしまうのです。
溜まったヒスタミンがその場の神経を刺激し続けるため、「古傷だけがピンポイントでうずく」という現象が起きます。
3. 痛い古傷を「強く揉む」のは厳禁
「古傷が痛むから、強く揉みほぐして血流を良くしよう」 そう考えがちですが、このアプローチは火に油を注ぐことになります。
なぜなら、ヒスタミンは「組織に強い物理的な刺激が加わること」でも分泌されるからです。
ただでさえヒスタミンが溜まって神経が過敏になっている古傷を、
強い力でグイグイ押したり揉んだりすると、身体は「攻撃された!」と勘違いし、
さらに大量のヒスタミンを分泌してしまいます。
結果として、もみ返しが起きたり、痛みが数日間引かなくなったりする悪循環に陥ってしまいます。
4. 「優しいタッチ」で滞った物質を洗い流す
だからこそ当院では、痛む場所を強く揉んだり、
無理に関節をバキバキと鳴らしたりするような施術は一切いたしません。
古傷の痛みを根本から解決するためには、ヒスタミンを無理やり押し潰すのではなく、
「身体の力で自然に洗い流せる環境」を作ってあげれば良いのです。
理学療法士として14年間培ってきた手の感覚を研ぎ澄まし、非常にソフトで優しいタッチで、古傷周辺の固まった筋膜の繋がりにアプローチします。
「ここは安全ですよ」と神経の警戒を解くことで、過剰な防衛本能(ブレーキ)がフワッと外れます。
ブレーキが外れた瞬間、あなたご自身が本来持っている『自然治癒力』のスイッチがフルスロットルで働き始めます。
癒着していた筋膜が緩み、温かい血液や体液が再び巡り始めることで、滞っていたヒスタミンがサァーッと洗い流され、不思議なほど痛みが消えていくのです。
5. 金曜日の夜は、お水と深呼吸で巡りを良くしよう
台風のニュースを見て古傷が痛み出しそうな時は、ご自宅でできる簡単な予防法があります。
それは、「こまめに常温のお水を飲むこと」と、「リラックスして深呼吸をすること」です。
体内の水分を満たして血流を促し、深呼吸で自律神経を落ち着かせることで、ヒスタミンが過剰に分泌・滞留するのを防ぐことができます。
「天気が崩れるたびに、薬を飲んで痛みを耐える生活を変えたい」
「その場しのぎではない、根本的な体質改善を目指したい」
もしそのようにお悩みでしたら、ぜひ一度、伊丹市の当整体院へご相談ください。
医学的知見とオステオパシーの哲学を掛け合わせ、あなたのお身体の「回復スイッチ」を優しくオンにさせていただきます。
それでは皆様、今週も本当にお疲れ様でした。
台風の動向には十分お気をつけて、心休まる週末をお過ごしください。
【施術について】
「痛い場所を強く揉まれると後が辛い」
「バキバキされるのが怖い」
という方もご安心ください。
解剖学・生理学に基づき、お身体の防衛本能を刺激しない「力を使わない優しい手技」で、全身の循環と自律神経のスイッチを整えます。
長引く痛みや原因不明の不調にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
