伊丹の皆様、こんにちは。 本日8月12日、水曜日ですね。
お盆休みでお家でゆっくりされている方も、お仕事で頑張っておられる方も、連日の猛暑本当にお疲れ様です。
当コラムでは曜日ごとにテーマを変えて発信しており、毎週水曜日は整体や医学の少し専門的な言葉を分かりやすく紐解く「専門用語解説」をテーマにお届けしています。
「肩や腰がガチガチで、いくら強く揉んでもらっても翌日には元に戻ってしまう」 このような慢性的な痛みやコリにお悩みの方へ。
実は、医学や理学療法の最前線では、こうした痛みの原因は「筋肉そのものの硬さ」ではなく、別のところにあると考えられています。
本日は、長引く不調を解き明かすカギとなる専門用語、「組織の滑走性(かっそうせい)」について分かりやすく解説いたします。
この仕組みを知ると、ご自身の身体との向き合い方が大きく変わりますよ!
1. 身体の中は「ミルフィーユ」のように重なっている
「滑走性(かっそうせい)」とは、文字通り「滑って(すべって)走る性質」のことです。
私たちの身体の中にある筋肉、筋膜、神経、血管などは、それぞれが独立しているわけではありません。
皮膚の下で、まるで何層にも重なった「ミルフィーユ」や「絹の布」のようにピッタリと重なり合っています。
健康な身体であれば、関節を動かした時に、この重なり合った組織同士がツルツルとスムーズに滑り合います。これが「滑走性が高い」状態です。 摩擦なくスムーズに動くため、身体は軽く、痛みも全く感じません。
2. 同じ姿勢が続くことで「滑走障害」が起きる
では、長時間のデスクワークやスマホ操作などで、何時間も「同じ姿勢(同一姿勢)」を続けるとどうなるでしょうか。
ミルフィーユの層と層の間には、組織を滑らせるための潤滑液(お肌の潤い成分としても知られる『ヒアルロン酸』など)が存在しています。
この潤滑液は、「動かさないとドロドロの糊(のり)のように固まり、動かすとサラサラの液状になる」という不思議な性質を持っています。
つまり、動かない時間が長くなると潤滑液がドロドロに固まり、組織同士がベタッとくっついて(高密度化・癒着して)しまうのです。
この、組織同士が滑らなくなってしまった状態を専門用語で「筋筋膜性滑走障害(きんきんまくせいかっそうしょうがい)」と呼びます。
滑走性が低下した状態で無理に身体を動かそうとすると、くっついた組織同士が無理やり引っ張り合い、ブチブチと引きちぎられるようなストレスがかかります。
これが、揉んでも治らない慢性的な腰痛や肩こりの「本当の正体」なのです。
3. 強い力で「揉む・押す」のが逆効果になる理由
「くっついているなら、強い力で揉みほぐして剥がせばいいのでは?」 そう考えがちですが、強い指圧やマッサージは逆効果になってしまいます。
なぜなら、層と層の滑りを回復させるために必要なのは、上から下に押し潰す『垂直の圧力』ではなく、層をズラす『水平方向の動き』だからです。
上から強い力でグイグイと押し潰す行為は、ドロドロになったヒアルロン酸やミルフィーユの層をさらに強く圧着させてしまいます。
一時的に痛みは誤魔化せても、組織間の「滑り(すべり)」は回復していないため、すぐにまた引っ張り合いが起きて痛みがぶり返してしまうのです。
4. 「優しいタッチ」で滑走性を引き出す
だからこそ当院では、強い力で筋肉を揉み潰すような施術は一切いたしません。
理学療法士として14年間培ってきた手の感覚を研ぎ澄まし、オステオパシーの視点から、非常にソフトで優しいタッチで組織の間にアプローチします。
「徒手的な滑走操作」と呼ばれる繊細な手技を用いて、層と層の間にわずかな空間を作り出し、身体が本来持っている潤滑液を巡らせていくのです。
「ここは安全ですよ」と神経の警戒を解きながら、特定の筋肉を優しく動かしてもらう(選択的筋収縮)ことで、ドロドロだったヒアルロン酸がサラサラに戻り、癒着していた組織がツルンと滑り始めます。 この「滑走性」が回復した瞬間、魔法のように関節の可動域が広がり、長年の痛みがスッと消えていくのです。
5. 水曜日は、こまめに動いて「滑り」を保とう
慢性痛を根本から解決するための最終ゴールは、「患者様ご自身が、ご自分の痛みをマネジメントできるようになること」です。
滑走性を低下させないための最も簡単なセルフケアは、「30分に1回、とにかく姿勢を変えること」です。
背伸びをする、肩を大きく回す、立ち上がって少し歩く。こうした小さな動きをこまめに行うだけで、組織同士の癒着を防ぎ、滑走性を保つことができます。
「力任せのマッサージから卒業し、痛みの根本原因を解決したい」
「バキバキしない優しい施術で、身体本来の滑らかな動きを取り戻したい」
もしそのようにお考えでしたら、ぜひ一度、伊丹市の当整体院へご相談ください。
医学的知見とオステオパシーの哲学を融合させ、あなたのお身体の声にしっかりと耳を傾けさせていただきます。
それでは皆様、今週も後半戦、こまめな水分補給と姿勢の変化を心がけて健やかにお過ごしください。
【施術について】
「痛い場所を強く揉まれると後が辛い」
「バキバキされるのが怖い」
という方もご安心ください。
臨床現場で培った経験に基づき、お身体の防衛本能を刺激しない「力を使わない優しい手技」で、全身の循環と組織の滑走性を回復させます。
長引く痛みや原因不明の不調にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
EPoch Body+のご予約はホットペッパービューティーから受け付けております。
