伊丹の皆様、こんにちは。
本日7月30日、木曜日ですね。
7月も残すところあとわずか。うだるような暑さが続いておりますが、体調はお変わりありませんか?
当コラムでは曜日ごとにテーマを変えて発信しており、毎週木曜日は「腰痛と生活習慣」をテーマにお届けしています。
「重いものを持ったわけではないのに、立ち上がろうとした瞬間に腰にピキッと痛みが走った」
「慢性的に腰の奥の方が詰まったように重だるい」
こうしたお悩みでご来院される方に詳しくお話を伺うと、今の時期特有の「ある生活習慣」が隠れていることが多々あります。
本日は、医療やリハビリの現場で14年間お身体と向き合ってきた理学療法士の視点から、現代の夏の腰痛を引き起こす最大の罠
「エアコンの効いた部屋での、うつ伏せスマホ姿勢」
の恐ろしさについて紐解いていきます。
涼しい部屋でついやってしまう「うつ伏せスマホ」
外の猛暑から帰宅し、エアコンの効いた涼しい部屋へ。
冷たくて気持ちの良いフローリングやラグの上、あるいはベッドに「うつ伏せ」になり、両肘を立ててスマートフォンで動画を見たり、SNSをチェックしたりしていませんか?
リラックスしているように思えるこの姿勢、実は解剖学(身体の構造)の視点から見ると、腰の骨(腰椎)に対して信じられないほどの破壊力を持っています。
腰の関節が「大渋滞」を起こすメカニズム
人間の背骨は、本来ゆるやかなS字カーブを描いています。
しかし、うつ伏せで両肘を立てて上半身を反らせる姿勢は、腰の骨を極限まで「反り腰」の状態に強制してしまいます。
背骨の後ろ側には「椎間関節(ついかんかんせつ)」という小さな関節がいくつも並んでいますが、
うつ伏せで上半身を反らせ続けると、この関節同士がガチャン!と激しくぶつかり合ったまま固定されてしまいます。
数分ならまだしも、スマホに夢中になって何十分もその姿勢を続けると、関節の周囲に炎症が起き、血流が完全にストップした「大渋滞」の状態に陥ってしまうのです。
天然のコルセット(腹筋)が機能停止する
さらに厄介なのが、お腹側の筋肉への影響です。
私たちの腰が普段痛くならないのは、お腹周りの筋肉(腹横筋など)が「天然のコルセット」として腰回りをギュッと支えてくれているからです。
しかし、うつ伏せ姿勢でお腹が床にベタッと押し付けられ、引き伸ばされ続けると、
脳は「今はコルセットを働かせなくていいんだな」と勘違いし、
腹筋のスイッチを完全にオフにして(サボらせて)しまいます。
関節が渋滞して悲鳴を上げている上に、支えてくれるはずのコルセットまで機能停止している。
この状態で急に立ち上がろうとするため、腰に負担が集中し「ピキッ!」と痛みが走るのです。
痛い腰を「強く揉む」のが危険な理由
原因が「関節の過剰な圧迫」と「腹筋のサボり」にあるのに、痛みが出ている腰だけを強い力でグイグイとマッサージしたり、無理にストレッチをして引き伸ばしたりするとどうなるでしょうか。
身体は「これ以上強い刺激を受けたら関節が壊れてしまう!」と防衛本能を働かせます。
その場は少しスッキリしたように感じても、身体は身を守るためにより強固な鎧を着込もうとするため、
数時間後には「揉み返し」が起きたり、腰の筋肉がさらに過敏になって痛みが長引く悪循環に陥ってしまいます。
強く揉まないからこそ、血流が整う秘密
「では、この頑固な腰痛はどうやって根本から良くすればいいの?」
そんな時は、無理に強い刺激を入れる前に、まずは身体のベースの緊張を解き、関節の渋滞を解除してあげる必要があります。
当院の施術では、ガチガチになった腰を強い力でバキバキと矯正したり、無理に揉みほぐすようなことは一切いたしません。
痛みを伴う強い刺激は、身体が「攻撃された」と勘違いして防衛本能を働かせ、かえって筋肉を緊張させて血流を滞らせてしまうからです。
非常にソフトで優しいタッチでお身体に触れ、「ここは安全ですよ」と神経に伝えてあげることで、不自然な姿勢でパニックを起こしていた自律神経を落ち着かせていきます。身体の働き(生理学)に寄り添い、無意識に入り続けていた全身の余計な力みをフワッと解いてあげるのです。
こうして安心感を取り戻し、あなた自身の『自然治癒力』が正常に働き始めれば、
過剰に緊張していた筋肉が本来の柔らかさを取り戻し、ストップしていた関節周りの血流が自然と巡り始めます。
外から無理やり揉みほぐさなくても、自分の力で痛みの物質を洗い流すことができるようになるのです。
腰を守るための「正しい休み方」
涼しいお部屋でスマホを見る際は、うつ伏せではなく「仰向けで膝を立てる」か、座椅子やクッションを使って「背中全体を預けて座る」など、腰を過剰に反らせない工夫をしてみてください。
「気をつけているけれど、すでに腰が痛くて辛い」
「マッサージに行っても、すぐ腰痛がぶり返してしまう」
そんな方は、ぜひ一度、伊丹市の当整体院へご相談ください。
お客様にとっての分かりやすさと心地よさを第一に、14年の理学療法士としての経験に基づく負担のない優しい手技で、あなた本来の軽やかな身体を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
それでは皆様、今日もご自身の身体を労わりながら、健やかな一日をお過ごしください。
【施術について】
「痛い場所を強く揉まれると後が辛い」
「バキバキされるのが怖い」
という方もご安心ください。 解剖学・生体力学の視点に基づき、お身体の防衛本能を刺激しない「力を使わない優しい手技」で、不調の本当の原因を紐解きます。
長引く痛みや原因不明の疲労感にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
