伊丹の皆様、こんにちは。
8月31日、月曜日ですね。
いよいよ8月の最終日を迎えました。明日から9月がスタートしますが、伊丹市内はまだまだ厳しい残暑が続いています。
季節の変わり目は自律神経も乱れやすく、体調管理が難しい時期ですので、どうかご無理をなさらずお過ごしください。
当コラムでは曜日ごとにテーマを変えて発信しており、毎週月曜日は「肩こり・頭痛」についてお届けしています。
本日は、現代人の慢性的な肩こりや頭痛の大きな要因となっている
「巻き肩(まきがた)」について、理学療法士の解剖学的な視点から詳しく解説いたします。
1. 単なる猫背とは違う「巻き肩」の正体
「姿勢が悪い」
「肩が内側に入っている」
と表現されがちですが、医学的な視点で見ると、巻き肩は単に背中が丸まっているだけの状態ではありません。
主に以下の3つの関節と筋肉のエラーが、同時に起きている複雑な状態を指します。
上腕骨(腕の骨)の内旋 パソコンやスマホの操作など、私たちは日常的に手のひらを下(または内側)に向けた状態で作業をします。これにより、腕の骨が内側に強くねじれたまま固まってしまいます。
肩甲骨の外転・前傾 腕がねじれると、背中にあるはずの肩甲骨が、肋骨に沿って外側へスライドし、さらに前上方へと傾いて胸郭に張り付いてしまいます。
小胸筋(胸の奥の筋肉)の短縮 鎖骨の下から肋骨に向かって付いている「小胸筋」が、縮こまって硬くなります。
この3つが連動することで、肩の関節全体が前へと強く引っ張り込まれ、ロックされてしまうのです。
2. なぜ巻き肩が「頭痛」まで引き起こすのか?
肩が前に引っ張られると、お身体の重心バランスをとるために、約5〜6キロある重たい頭部が自然と前へ突き出た姿勢(ストレートネック)になります。
頭が前に出ると、首の後ろから肩甲骨にかけての筋肉(僧帽筋や後頭下筋群など)は、頭がそれ以上前に落ちないように、常に強い力で引き止め続けなければなりません。
休むことなく持続的な収縮を強いられている筋肉は、局所の血流が低下(虚血状態)し、限界を迎えてガチガチに硬直します。
首回りには、頭へと繋がる大切な血管や大後頭神経などが密集しています。
この硬直した筋肉がそれらを圧迫することで、
後頭部からこめかみにかけて締め付けられるような「緊張型頭痛」や、目の奥の痛み、重だるい肩こりが引き起こされます。
3. 肩や背中を強く揉むと「逆効果」になる理由
この構造を知ると、肩が痛いからといって「局所を強く揉みほぐす」ことが根本的な解決にならない理由がお分かりいただけるはずです。
パンパンに張って痛みを伴っている背中や肩の筋肉は、巻き肩によって前に引っ張られ、
「これ以上姿勢が崩れないように、ブレーキとして必死に耐えている状態」です。
その限界まで引き伸ばされている筋肉に対して、強い指圧やマッサージで無理やり緩めようとすると、姿勢を支えるためのブレーキ機能が失われてしまいます。
するとお身体は「関節の安定性が保てない」と危機感を覚え、反射的に筋肉をさらに強く固めて関節を守ろうとします。
これが、揉んでもらった直後は軽く感じても、すぐに重だるさがぶり返してしまう最大の原因です。
4. 「全身調整」で胸と腕のねじれを解放する
だからこそ、私が担当させていただく施術では、痛む肩や背中を無理に強く揉むようなアプローチは行いません。
理学療法士として15年間培ってきた動作分析の視点と解剖学の知識をベースに、非常にソフトなタッチの「全身調整」をご提供しています。
痛みを感じている背中側ではなく、巻き肩の根本原因となっている
「小胸筋の短縮」
「鎖骨の可動性低下」
「腕から手首にかけてのねじれ」
を、数グラム単位の繊細な手技で丁寧に解きほぐしていきます。
お身体が安心する優しいアプローチで胸側と腕の緊張が解けると、肩甲骨が自然と正しい位置へと滑るように戻っていきます。
姿勢の土台が整うことで、首や肩の筋肉が無理にブレーキをかける必要がなくなり、長引く肩こりや頭痛が根本から和らいでいくのです。
5. 月曜日のセルフケア:壁を使った「小胸筋」ストレッチ
デスクワークの合間や、肩の重さを感じた時にできる、巻き肩リセットのセルフケアをお伝えします。
肩甲骨を前に引っ張っている元凶である「小胸筋」をピンポイントで伸ばす方法です。
壁の横に立ち、肘を90度に曲げて、手のひらから肘までを壁にペタッと当てます。(※肘の位置は、肩よりも少し高めに設定するのが、小胸筋を的確に伸ばすポイントです)
壁に当てた腕はそのままにして、身体全体をゆっくりと「壁とは反対側」に捻って胸を開きます。
鎖骨の下あたり(胸の筋肉)が心地よく伸びているのを感じながら、深呼吸を3回繰り返します。
これを左右両方行ってみてください。 前に引っ張られていた肩がスッと後ろに引きやすくなり、首周りの力みが抜けていくのを感じていただけるはずです。
「どこに行っても良くならない長引く不調」にお悩みの方は、ぜひ伊丹市の当院へご相談ください。 心地よい「全身調整」で、お仕事もプライベートも快適に過ごせるお身体づくりをしっかりとサポートさせていただきます。
それでは皆様、今週も一週間、ご自身のペースで健やかにお過ごしください。
【当院の全身調整について】
「バキバキされるのが怖い」
「強く揉まれると後が辛い」
という方もご安心ください。
お身体の防衛本能を刺激しない、力を使わない優しい手技
痛みの局所だけでなく、全身の繋がりから根本原因にアプローチ
どこに行っても良くならない不調にお悩みの方すべてに寄り添います
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